さわのひとりごと。

ひよっこナースが、自分と向き合う場所です。

卒業・別れ、そしてはじまり。

10年間使った駅にいて、
これまでの10年間を思い出す。



中高の6年間は、初恋の人も同じ駅から同じ学校に通っていたから、今立っている噴水の所からいつもこっそり彼を見てた。
告白したのも、振られたのもこの駅。
最初で最後の一緒に帰った日も、この駅にいた。
友達と一緒にたくさん話したのも、
喧嘩したのも仲直りしたのもこの駅。
この駅と学校の最寄り駅と、学校が私の行動の中心だった。


大学に入ってからのこの駅は、
ただの通過点に変化してしまった。
世界が大きく広がって、視野も広がり、私が活発になったからだ。
恋人ができ、自分に自信がつき、よく笑うようになり、外の世界に憧れた。
この駅は私と外の世界を繋ぐ玄関だった。
毎朝毎晩この駅を通った。
電車に間に合わず必死で走った時もあった。
疲れた顔で憂鬱な気持ちを抱いて歩いた時も、嬉しくて満面の笑顔だった時も、こっそり彼とキスした時もあった。



明日の朝、私はもう一度この駅を通る。
それが最後。
10年分の思い出や記憶を残してこの玄関を出て、私はもう帰らない。
今度は新しい駅で思い出を作るよ。
10年間、私の成長とともにあった駅。
ありがとう、またいつか。



私は、東京で看護師になります。